基礎コンクリートにひび割れが発生するなどしていると、雨染みが引き起こされることがあります。雨染みは、どのような影響を基礎コンクリートに与えてしまうのでしょうか。
今回は、基礎コンクリートに雨染みが発生した場合、どのようなことが引き起こされるのか、詳しい内容を紹介していきます。
基礎の雨染みとは？
基礎の雨染みとは、基礎コンクリート内部に雨水が侵入していることを示すサインになります。主に、ひび割れが発生している部分に雨染みが発生していることが多く、雨染みがひどい場合は、内部の鉄筋の錆び汁が溢れてしまっている可能性があるので注意しましょう。
鉄筋が錆びてしまうと、強度低下が懸念されるので、雨染みが発生している場合は気を付けないといけません。
また根本的に、基礎コンクリート自体が防水性ではないので、ひび割れが発生していない箇所でも雨染みが発生する可能性はあります。
雨染みがあるとどうなってしまうのか？
基礎コンクリートに雨染みがあると、内部に水が浸入していることがわかるので、基礎コンクリートの強度が低下してしまっていると判断することができます。
基礎コンクリートの強度が低下すると、地盤沈下の原因になることもあるので、雨染みが発生している箇所が多い場合は、注意が必要です。
また最悪の場合は、住宅が倒壊してしまうリスクもあるので、気を付けないといけません。雨染みが発生している場合は、速やかに専門業者に相談して補修対応を行ってもらいましょう。
基礎コンクリートへの雨染みの対策方法
基礎コンクリートへの雨染みを防ぐ対策方法としては、雨水の侵入を防ぐために、基礎を塗装する必要があります。またひび割れを改善することでも、雨染みの発生を抑制することができるでしょう。
・Uカットシール工法
コンクリートのひび部分を専用の電動工具に、U字型の溝入れカッターを使用してカットした後に、シーリング材やエポキシ樹脂を充填して、モルタルを塗布することで、表面を整える工法になります。
ひび割れを改善することができるだけでなく、モルタルを塗布することで、雨染みが発生することを抑制することができるでしょう。
・アラミド繊維シートの貼り付け
アラミド繊維はタイヤなどに使用されている、強度の高い素材となっています。このアラミド繊維シートを基礎の部分に貼りつけ、上からモルタルを塗布することで、表面を滑らかにすることが可能です。
簡単なひび割れや雨染みを抑制するきっかけにすることができるので、基礎コンクリートの強度が低下することを抑えることができます。
・ビックス工法
ひび割れ表面に設置したパイプに、ゴム製の注入器を設置して、ゴムの圧力で長時間かけてエポキシ樹脂を注入していく工法になります。
幅0.1mm以下のひび割れに適用し、雨水の侵入を防ぐことで、基礎コンクリートの雨染みを抑制することが可能です。
基礎コンクリートに雨染みが発生している場合は専門業者に相談
基礎コンクリートに雨染みの状態が確認できた場合は、専門業者に相談することが大切です。雨染みは、進行してしまうと、鉄筋の部分が錆びてしまい、基礎自体を打ち替えないといけなくなってしまう恐れがあります。
コンクリートの強度が低下してしまうと、住宅自体が倒壊する恐れもあるので、速やかに補修対応を行うことが大切です。
基礎コンクリートの雨染みが気になるという方は、一度専門業者に相談してみるといいでしょう。
専門業者の中には、無料点検を実施してくれる会社もあります。手軽に相談してみるには、おすすめなので、現在の基礎コンクリートの状態を確認する意味でも、一度専門業者に
連絡してみてください。
対応が早いほど、基礎コンクリートの寿命は延びるので、補修対応を急ぎましょう。